シリーズ・モダン建築2/スマホ壁紙アーカイブ
誰にも会いたくなかった日。
スマホを裏返し、通知も全部オフにして、ふとベッドに倒れ込んだ。
窓の外では、朝からずっと雨が降っている。
強くもなく、弱くもなく、ちょうどいい孤独のリズムで。
部屋は暗くもなく、明るくもない。
観葉植物の葉にあたる光が、かすかに揺れている。
そんな部屋に横たわっていると、いつの間にか思考が削ぎ落とされていく。
「なにもしない」をしていい時間。
世界のノイズが消え、雨音だけが心の奥まで届く。
言葉にしなくていい感情。
理解されなくていい孤独。
ただ、雨だけが分かってくれる——そんな気がした。
呪文
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